想念は実現するが、日常のレベルでは、思いのすべてが実現される訳ではない。
だが想念が実現すると思って、毎日に意識して過ごし観察していると、不思議と現実になっている現象を、身の回りで経験するようになってくる。
誰でも自分の思い通りの人生を望み、幸福で豊かな~ゆとりある人生を願っている。
その筈なのに、そうは行かない場合が多いと言えよう。では不幸になるのは何故なのか?
実は表層意識のレベルでの思いが、実現するのでは無く、非常に深い意識レベルで思った人生を~我々は営んでいるのである。
表層意識と深層意識とのギャップが無くなれば 、悟りを開いた状態であり、人間の前から、病気や貧困や災難が現れなくなる。
そのような現象が現れることで、「気付く」必要はなくなるからだ。
普通のレベルでは「カルマの法則」に支配され、すべての原因が自分の内側にあり、誰かのせいという事はない。
自分の深い意識レベルに、否定的な感情があり、それを外側に映している。
だからそれを取り外してやれば、悲しい現実が外側に起きなくなる。
カルマとは「業」とも言い、想念や、行動や、行いをいうが、それらは宇宙に放射され、やがて必ず自分に戻ってくる。
「因果応報」と同じ意味を持つ。しかし自分に戻っ て来るときは、直接その相手からではなく、まったく別の相手からだったりする。
世の中は複雑な~因果応報の糸が絡みあって成り立っている。
カルマを解消する為には、陰徳を積むことが一番早いのだ。誰にも言うことなく世の中の為、人の為になる事をする。
それがめぐりめぐって~必ず自分に戻ってくる。自分に起こる~すべての物事は必然であり、偶然のものは何ひとつないのが「カルマの法則」によるからなのだ。
現象になって現れてくる、幸福とか不幸とは言うのは、自分の意識がそう思っているだけで、深層意識が忠実に実現されているだけだ。
それを幸福だとか、不幸だと思うのは 、意識の解釈の問題である。
「いやだな」とか「悲しいな」と思い泣いたり、怒ったりする反応により、ループが出来る。
反応することにより、このループを何度も繰り返し回してしまう事になる。
このループがカルマになるので、カルマを変えるには、考え方を変えループを変える必要がある。つまり反応を変えてやると良いのだ。
その為に必要なのは「気付き」である。たとえば病気になったら、病気になったお陰で気付けたと、気付きに「感謝」すると良い。
不幸や病気や悲しみなど、世の中のあらゆる現象も、自分の深い意識レベルが実現したものならば、その現象は表に出ることによって 消えていく。
だから表に出た現象は感謝することにより、反応から生まれた、怒りや、悲しみや、嫌な思いを消し去る。
あらゆる不幸からは、何かを気付くことに意義があり、マイナスのループを消し去る大事な体験となる。マイナスから学べる気付きの瞬間を大切にしたい。