野に咲く草花は どこから 運ばれてきたのかな
花も葉っぱもひとつひとつ 全部違ってみごとなバランスで
花の香りも微妙にちがう 美しい色も形も みんな微妙にちがっている
どれも適材適所 光を受ける順番に 大中小とバランスよく立っている
誰かの設計図を感じる 高貴で高い芸術性と 命を知っている存在
遠い時代の 誰かの意図を感じる きっと彗星が運んできたのかな
宇宙創成も 何もかも 人類には知らされてないけれど
いつも命の妙には不思議な感動を受ける 命って何だろう
幼いころに野山を 駆け巡って遊んだ頃に うけた感動
この世に こんな美しいものがあったのかなと 思った衝撃
今でもその感動を忘れない 道行くごとに家々の花壇の花に魅せられる
今でも心に咲いている 野原に咲いていた 百合の花の美しかった姿を
そんな花々に負けない美しさを せめて心だけでも 持ちたいと思う
天国に咲いていた花々を そっと地上におろしたよう 穢れを知らぬ美しさで
花々を称えるかのように 小鳥が歌い 蝶々が舞う 雨が埃をはらっている
物言わぬ草花だけど 庭の花壇が待っててくれる きょうも会えた嬉しさ
季節は廻って やがて枯れる運命なれど 種の中にしまって枯れる
枯れたような木からも 春になったら 若芽が出てくるときの感動と ときめき
廻る季節に感謝したい きっと私の 命も枯れて 次の次元に生まれ変わる
そこで、何を学んで楽しんで 人を愛してきたと 報告できるのかな
人の種は徳の中にある あの世にもっていける 唯一の財産
わたしはいくつ積んだかな 見事に種を残せたら 良いのにな
誰かの心の中にあった美しさを そのまま形にして命を与えたのかな
ずっと一緒にいたいと願うが 動植物の命の循環は 止められない
小さい種の中に 全ての設計図が入ってる 何者かの 見事な仕事がみえる
人間もそう DNAの中に全て詰まっている 自分の命がある内に 種の中身を考えてみたい